男子大学生のありとあらゆる日常

俺の人生こんなもんか?

生活の基本って、どこなんだろう?

俺は大学で理系を取っているやつで、一年。

生活がカツカツ。
ようやく入った大学も、生活費は自分で稼がないといけないし、一人暮らしは大変で。
俺のお袋がしてくれていた家事もこなさなきゃいけない。
お袋も親父も仕事には行ってくれているけれど、

ギリギリ学費を払ってはくれてはいるけれども。
親父が今年、年齢もいいところで定年になり、実家が年金生活になってしまった。

 

正直、俺の家庭は貧乏だ。
だから、俺自身もアルバイトを掛け持ちしたりしてようやく食いつないでいたのに、
お袋から電話で
「父さんも定年になったから年金になった。私たちのほうも生活がギリギリで仕送りができなくなった」
という絶望的な電話が来た。


俺はその言葉をスマホ越しに聞きながらふいにカレンダーを見た。
それぞれ掛け持ちしてるアルバイトの給料日っていつだっけ?そうふと思ったんだ。

それからなんとかお袋に頼み込んで、
「2ヶ月!せめて2ヶ月はほしい」と頼んだ。
今はちょうど11月。
今月と再来月分だけはどうしても貰わないと、何もできないからだ。

 

親父にもお袋にも悪いけれど意気込んで出てきて大学に入った。
なのにバイト三昧の日々に疲れ切っていたのもあって、
正直頭に講義が回らないレベル。

お袋からの電話が切れたとたん、
俺のなにかも切れたのかかくっとうなだれてしまった。
だってそうだろ?急にあんなこと言われたら誰だって面食らって
「はぁ!?」ってなるさ。


仕方なく、俺はノートパソコンを開いて金額の高そうなバイトを探した。

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どれもこれも時間が講義で合わないし、
講義に出ないと出席が取れないから単位を落とされるのも困るし。

 

そうしたら、松木奈々子の「ビスケット貯金」っていうものを見つけた。
女がつけそうないかにも可愛げのある名前の副業だなぁと流し目で見ていたら、
たった数十秒で何十万と稼げるって…嘘だろ…。

 

どんな手品だよって思ったけど、
わらにもすがる思いで連絡を取ってみた、実際すがりたかったんだ。
連絡を取ってみたら、松木奈々子って人はすげぇなぁと思った。

 

だって、誰も計算もしてないことだろ!?ってことまで計算してる。
3年後のことなんかわかりゃしないが、
でもほとんど確実にオリンピックは来るもんな。東京に。
それで俺は詳しく聞いていくと、
10億円稼いだ商法である「ビスケット貯金」をやる気があるなら
俺に教えてくれるなんて言ってくれた。

…いったい、何者なんだと本気で思った人物が松木奈々子だった。